「供養」とは辞書的に言えば、三宝(仏・法・僧)に対して、三業(身・口・意)によって供物を捧げることを意味します。

供養・先祖供養は三宝(仏法僧)を敬い、死者を想う心がなりよりも大切です。

供養とは?

■三宝を敬い、死者を想う心を持つ

「供養」とは辞書的に言えば、三宝(仏・法・僧)に対して、三業(身・口・意)によって供物を捧げることを意味します。三業とは身体を使って行なうこと(身業)、言葉として口に言うこと(口業)、心に思うこと(意業)をさします。つまり、供養とは“人があらゆる方法を使い三宝を敬うこと”です。


初期の仏教で「供養」は信者が衣服・飲食・臥具・湯薬を僧団に寄付することを指していましたが、仏教が広まり発展する中で、様々な「供物」が考えられるようになってきました。花・香・灯明(三具足)を供える、卒塔婆や仏塔を建てる、といった「モノ」だけではなく、念仏や礼拝という身体的行為や心の中で敬い讃えるという精神的行為も「供物」として考えられるようになってきました。同時に「三宝」を敬うためだけではなく、死者の霊魂をなぐさめ落ち着かせるために供養が必要とされました。供養の対象に死者の霊魂が加わり、大きな要素となっていったのです。


「供養」というと、その範囲が広く混乱する方も少なくありません。確かに経典にのっとった供養の方法もありますが、経典に載っていない、一つの型として定められていない供養が私たちの身の回りにはたくさんあります。それらの供養は、仏教の教えと民間の習俗が融合して、長い歳月を経て形成されてきたものです。従って、地域や時代により、その方法は様々なのです。


私たちが最も身近に戸惑いを感じるものでは、通夜・葬儀があげられるでしょう。通夜・葬儀は一種の死者に対する供養と考えられますが、時代・地域・宗派により、多種多様な形体を示す代表的なものです。また、全国的ではなくても特定の業種や地方の方々によって行なわれる供養もあります。例えば、理美容業界の方々によって行なわれるハサミ供養や、水産業が盛んな地方での魚供養などがあげられます。


時代の変化と共に、新たな供養の形も生まれてきます。「水子供養」や「手元供養」、「ペット供養」などは比較的歴史が浅く、現代人のニーズに応えて生まれた供養と言えるでしょう。形式ばかりを気にして気持ちがおざなりになっては本末転倒。大切なのは“三宝を敬い、死者を想う心”なのです。

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